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■次世代への想い

2008年8月 2日 (土)

●8月15日に思う

●今年も815日が近づいてきた。815日と言っても若い人は何の日かピンと来ないかもしれないが、63年前の815日は私たちの世代には一生忘れることのできない日である。そのころ父が兵隊に召集されていたので、小学校3年生の私、妹と弟は母とともに愛知県の山間部の母の実家に身を寄せていた。

その日は、晴れたよい日であった。天皇陛下の大切な放送があるというので、正午を待ってラジオの前に集まった(いわゆる玉音放送である)。祖父はラジオに耳を押しつけるようにして聞いていたが、雑音が多くて結局内容は全くわからなかった。そのうちに「どうも日本は負けたらしい」という噂が広がり、改めて皆に不安が広がっていった。

その日まで毎晩のように、ラジオの番組の途中で突然ブザーが鳴り「東海軍管区情報」というアナウンスに続いて、敵機来襲や爆撃の情報が流されていた。B29の重苦しい爆音や夜中の浜松の艦砲射撃の音は今でも耳の底に残っている。20歳そこそこの叔母が豊川工廠で爆撃に合い、大勢の友達が犠牲になる中で、なんとか命からがら20km(当時の言い方で5里)の道のりを裸足で歩いて帰ってきたときの光景も目に焼き付いている。

山間部ということもあり、幸い直接の爆撃に会うことはなかったが、大人たちの様子を見て、子供の私にもこれはただごとではないということが伝わってきた。86日、89日を迎えるたびに広島、長崎の原爆のニュースが報じられるが、それを聞くたびにとても人ごととは思えない気持である。

●今は随分平和になったものである。罪でも犯さない限り合法的に命を奪われることなどない。豊かな生活はできなくとも、現在の日本で食糧不足のため餓死することなどまずない。

それにしても、連日のように報じられる耳を疑うような事件は何だろう。無差別殺人、親が子を殺し、子が親を殺す。60年前には考えられなかったような事件である。見かけは平和になって、少なくとも日本国内で戦争はなくなったが、今は、それに代わって別の恐怖が襲ってくる。

戦争は絶対によくないが、しばらく戦争のない平和な時代が続いているうちに、世の中おかしくなってしまった。でも、それは政治が悪い、官僚が悪いと言ってみても始まらない。社会人として活動している一人一人が、それぞれの持ち場を生かして、少しでも世の中をよくしていく努力が必要だろう。ファイナンシャル・プランナー(FP)の仕事は幅が広く、最近は特に資金運用アドバイスの専門家としての分野がクローズアップされている。それも必要だが、その前に考えなければならないもっと根源的な問題があるのではないか。今、FPが取り組みかけている子供の「金銭教育」も大切な分野だ。小学校低学年から、お金の尊さ、働くことの意味そして命の尊さなどを徹底的に教え込むカリキュラムを組み込むことができれば、今のような無法な若者や未熟な親は育たないと思う。

                     Makoto Wrote

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