●社団法人 全国有料老人ホーム協会(中央区八重洲)が後援する「首都圏有料老人ホームセミナー」が大手町サンケイプラザで開かれるということで、予め申し込みをして、一寸顔を出してきた。
●私は、FP(ファイナンシャル・プランナー)の端くれで、退職者等人生後半期における様々な相談(「リタイアメント・プランニング」という)の中で、終の棲家をどうすべきかの相談もあり、老人ホーム居住も選択肢の1つであることから、その新しい知識が欠かせないからである。
●それだけではなく、私自身も、近い将来、自宅での日常が辛くなったり、億劫になったりしたときに、息子(やその嫁さん)の世話になるなど、真っ平ご免で、老人ホーム入居の方がいいと思っているのも、こういうセミナーに足を運ぶ1つの理由である。実は、私は、随分以前から、この協会の会員である。と云っても、年会費は無料で、申し込めば誰でも会員になれるのだから、会員ですなどと偉そうに云うことはない。
●今回の参加ホームは14社。協会の理事から「多様化する高齢者住宅」と題して1時間程度の講演があり、その後ホーム毎の短い紹介の後、各自関心のあるホームのブースで入居相談などをするという順序になっている。
●前から思っているのだが、現在主流の終身利用権方式の入居一時金が、どうしてこんなに馬鹿高いのだろう。参加ホームの一つを例にとると、介護居室ではなく一般居室に1人で入居する場合、一時金の最多価格帯は35百万円(最低は約29百万円、最高は約63百万円)である。その内15%(5.25百万円)は即償却、残りは10年償却。仮に、入居後8年で亡くなると、5.95百万円しか戻ってこない計算になり、たかだか50㎡程度の部屋の1ヶ月当りの家賃相当額は、約31万円にもなる。
●また、仮に入居後20年長生きしたとしても、約14.5万円/月。それだけではない、一時金のほかに、将来の介護に備えて介護金を約220万円、定期健診等のために健康管理金約490万円余を一括で.負担しなければならない。入居時負担金〆て約4210万円! さすが、老人金持ち大国、日本である。
●だが、ごく普通のサラリーマン人生を送ってきた平凡な高齢者には、到底無理ではないか。自宅を売却して入居費用に充てる人も多いという。なお、毎月の管理費負担は食費も含めて約16万円とのこと。夫婦で入居となると、入居時負担金も毎月の管理費も1人のときの倍にはならないが、かなり増える。それだけの負担をして入居して、行き届いた管理の下、思ったとおりの快適な毎日が送れれば、まあ良しとしよう。こんな筈ではなかったということも多いと聞く。
●私は、基本的には、人生最後のこの種の高額なお買い物はお勧めしない。老人ホームついては云うべきことが未だ色々あるが、又の機会にしたい。
(飄淡 生)wrote
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